オーバードライブの分類

音とエフェクト
音とエフェクト

今回はオーバードライブの分類について書いていこうと思います。

前回のオーバードライブの仕組みについてはこちら↓

最初のオーバードライブ

世界最初のオーバードライブとしてはやはりBOSS OD-1が挙げられるのではないでしょうか。

BOSS OD-1

OD-1は1977年にBOSSが発売したオーバードライブという名前が最初に使われた歪みエフェクターです。

歪は非対称クリッピングです。

コントロールはLEVEL(MASTER)とOVERDRIVE(GAIN)のみでTONEがなくとてもシンプルです。

それまでの歪みはディストーションかファズのみだったので

OD-1のような比較的緩やかな歪みは珍しかったのです。

現在は廃盤で手に入れることができなくなっており、それなりに高価で取引されています。

ただ、OD-1を模したオーバードライブは今見渡してもそこまで多くない気がしますね。

BOSS - OD-1X

現在ではOD-1Xというリイシューモデルが手に入ります。

また、後継モデルのOD-3も存在しています。

Ibanez Tubescreamer TS9

TS9は1982年にIbanesが発売したオーバードライブで

対称クリッピングを採用しています。

中域に寄った音はギターとの相性が良く、とても人気が出たそうです。

特にギターソロのブースターとして使われることが多いですね。

そしてこのTS9を模したエフェクターは大量に作られています。

TS系というジャンルができるほどですね。

IBANEZ - TS9 Tubescreamer チューブスクリーマー

こちらはなんだかんだで現行品が手に入ります。

TS系にはLandgraff Dynamic Overdriveといったところが有名どころですね。

本当にTS系かどうか怪しいですが・・・

KLON Centaur

通称ケンタウルスですが、このエフェクターは今では10万とかそれ以上の値段で取引されていますね。

ゲルマニウムダイオードを用いた対称クリッピングですね。

他と違う特徴はクリーントーンを歪みのエフェクト音とMIXしているという

回路構造になっているところです。

また、電源の昇圧もされているのでダイナミクスレンジが大きいんですね。

こちらは後継作のKLON KTRというものが今でも手に入ります。

↑生産終了のようです。

KLON Centaurを模したオーバードライブはわりといくつもありますね。

トランスペアレント系

トランスペアレントとして有名なのはPAUL COCHRANE Timmyでしょう。

トランスペアレント系の特徴は味付けが少なくハイファイであるという点です。

レンジが広く、ローゲインであることが多いですね。

このTimmyはクリッピングの方式を対称と非対称で選択ができるようになっているようです。

VEMURAM Jan RayなんかはこのTimmyを模したエフェクターのようです。

トランスペアレント系の定義ははっきりと決まっているわけではなく、

割とあやふやではありますね。

他にはAnalogman King of Toneなんかがありますね。

King of ToneはMARSHALL BLUESBREAKERを模したオーバードライブだそうです。

もしかしたらBD-2もトランスペアレント系に含まれるかも・・・

BOSS - BD-2 Blues Driver

やっぱり違うかもですね。

ダンブル系

ダンブル系とはDumbleさんの作ったアンプの歪みを再現する

というコンセプトで作られたオーバードライブです。

よく言われている特徴としては、

・歪んでいるのにクリーントーンのよう

・ダイナミクスが大きく、音の立ち上がりが速い

といったものがあります。

トランスペアレント系と似ているかもしれません。

MAD PROFESSOR Sweet Honey Overdriveといったところが有名ですね。

MAD PROFESSOR - Sweet Honey Overdrive

実はこのオーバードライブは持っていたりします。
(今手元にはありませんが)

特徴としては暖かで反応の良いオーバードライブといったところですね。

ただ、タンブルアンプはDumbleさんが認めたアーティストのために1つ1つ作られており、

一般には流通していない希少なものなのであまりダンブルアンプの音は

知られていなかったりします。

なのでダンブル系と言われても本当にダンブルアンプの音に近いかどうか

判断がし辛いところですね。

他にはFUCHSのPlush Drive

HaoのRumble Mod

などがあります。

まとめ

・最初にオーバードライブという言葉が歪みエフェクターに使われたのはBOSS OD-1と言われている。

・TS系と呼ばれるTS9を模したエフェクターはとても多い

・トランスペアレント系のオーバードライブも数が増えてきている

・おおまかに分けるとTS系、トランスペアレント系、ダンブル系、KLON Centaur系、OD-1系などがある

こんなところだと思います。

ただ、オーバードライブの分類については諸説あるのでこれといって決まったものはありません。

人によって言うことが違い、正解はないのでそれぞれで判断しましょう。

次回はディストーションについて書いていきます。

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