ファズの仕組み・分類

ファズの仕組み・分類

今回はファズの仕組み・分類について書いていこうと思います。

前回の「ディストーション仕組み・分類」についてはこちら↓

ファズとは

実はファズというのは一番古い歪みエフェクターで、

1962年のMAESTRO FUZZ TONEと言われています。

元々ギターでサックスのようなサステインの長い音を得る目的で作られたわけですが、

あまりに毛羽立った(Fuzz)音ののためサステインを得る用途意外でも使われるようになりました。

要するにロックなどで使われる様になったわけですね。

ジミ・ヘンドリックスがFuzz Faceを使ったのが有名だと思います。

ファズの基本設計

Fuzz Faceの回路図

これは有名なFuzz Faceの回路図です。とてもシンプルですね。

要はQ1とQ2のトランジスタに負荷をかけてクリッピングするわけですね。

ただ、ファズにはいろいろな回路があり、バリエーションが豊かです。

Big Muffなんかはオーバードライブ式のフィードバック部分にダイオードが入ったクリッピング回路を2つ直列した形になっています。

昔のファズはゲルマニウムトランジスタを使ったものがおおいですが、

これはシリコントランジスタに比べると不安定で温度によって音が変わったりします。

ですが、ゲルマニウムトランジスタ特有の音があり、根強い人気があります。

ファズの種類

MAESTRO FUZZ TONE

MAESTROのファズが最初のファズとされていますが、

MAESTROというメーカーはBASS BRASSMASTER Model BB-1 や

Maestro Filter Sample/Hold、BG-2 BOOMERANGといった隠れた名エフェクターを作っていたわけですが、

Gibsonに買収されてなくなってしまいました。

その後知る人ぞ知るメーカーのポジションになったのですが、

BRASSMASTER等は今でも人気がありびっくりするような値段で売られています。

ちなみにFUZZ TONEを模したファズは自分は知らないです。

もしあったら教えてください~

Tone Bender

1965年にイギリスのゲイリー・ハーストさんが商品化したファズです。

Tone Benderにはバージョンがわりといくつもあり、トランジスタの数が変わっています。

Mk1、Mk1.5、Mk2、Marshal Spa Fuzz、Mk3と変遷していきました。

一時期Marshal Spa Fuzzという名前の時があったんですね。

このファズを模した後継機はいくつかありますが、

SUPER BENDERあたりが代表的かもしれません。

Manlay Sound – Super Bender Standard Logo
Formula B Elettronica – Mini Bender

Fuzz Face

Fuzz Faceはファズの中でも最も有名かもしれませんね。

1966年にイギリスのアビーター・ミュージック社によりよって造られたファズです。

初期のゲルマニウムトランジスタモデルからシリコントランジスタに変わり、

微妙にマイナーチェンジを繰り返しました。

やはり先程も述べたようにジミ・ヘンドリックスによる使用で一躍有名になったエフェクターと言えると思います。

今ではJIM DUNLOPによりリイシューモデルが発売されています。

JIM DUNLOP – JH-F1 JIMI HENDRIX FUZZ FACE DISTORTION
JIM DUNLOP – EJ-F1 Eric Johnson Signature Fuzz Face

その他いくつものFuzz Faceを模したエフェクターが存在します。

Big Muff

Electro-Harmonix社によって1969年に発売されたBig Muffですが、

他のファズはトランジスタによるクリッピングにより歪みを得られるようになっていることが多いですが、

Big Muffはダイオードも使われています。ちなみにトランジスタは4つ搭載されています。

こちらも多くのバージョンチェンジがありました。

1st(Triangle)→2nd(Ram’s Head)→3rd(Ope amp)→3rd(Discreet)

といったように変遷していきました。

ただし、Triangleモデル内でもバージョンチェンジがあり、

Ram’s Headモデル内でもバージョンチェンジがあります。

これにより7種類くらいのバージョンがあるんですね。

そして一時期Electro-Harmonixが倒産したことによりロシアンマフというものがロシアで生産されていました。

ですが、今ではこのバージョンがメジャーなモデルです。

ELECTRO-HARMONIX – Big Muff Pi Original

その他いろいろなバージョンのBig MuffがElectro-Harmonix社によって販売されており、

他社からもたくさんのBig Muffのコピーモデルがでています。

Fuzz Factory

Fuzz Factoryは1995年にZ.vexから発売された割と新しめなファズです。

作者のFuzz Faceの回路に新たなるゲインを加えたものらしいです。

トランジスタはゲルマニウムが2つとシリコンが1つが基本のようです。

このファズの特徴はなんといってもエフェクターそのものが発振し音をだすことができるという点です。

一番右のSTABというつまみを左に回すことによってエフェクターが勝手に音をだします。

もちろん他のつまみによって発振音が変化するわけです。

これにより人気が沸騰しました。

MuseのMatthew James Bellamyの使用が有名ですね。

こちらもいくつかのバージョンチェンジが存在しますが、

現在手に入りやすいのはこのモデルのようです。

ZVEX – FUZZ FACTORY Vexter Series

まとめ

・ファズはトランジスタによるクリッピングであることが多い。(他のクリッピングであることもある)

・ファズは最も古い歪みエフェクターなのでバージョンチェンジなどがとても多い

といったところです。

次回はオクターブファズについて書いていこうと思います。(多分)

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。