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フェイザーの仕組み

音とエフェクト
音とエフェクト
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今回はフェイザーの仕組みについて書いていこうと思います。

MXR - Phase 100

前回の「リバーブの仕組み」についてはこちら↓

フェイザーとは

フェイザーというエフェクトは、レスリースピーカー(Leslie speaker)で得られる

音の効果を電気的に再現することを目的に作られたエフェクトです。

レスリースピーカーというのは主にオルガンで使われるスピーカーで、

スピーカーのホーンそのものが回転しており、それによりドップラー効果を伴う揺らぎをえることができるというものです。

見にくいですが奥にあるスピーカーがレスリースピーカーです。

レスリースピーカーの回転速度によって揺れの強さが決まります。

最後あたりの音が回転を速くした時の音ですね。

音が揺れているのがわかるかなと思います。

位相シフト回路

さてこれを電気的に再現するために位相シフト回路というものを用いることを考えたようです。

位相シフト回路はLFOで揺らすことにより、0°~180°まで位相を変える回路です。

「シフト」は位相シフト回路

位相シフト回路は1つでは0°~180°

180°ということは逆相で音がなくなってしまいます。

なので大抵は偶数個の位相シフト回路を通します。

2段、4段、6段、8段、10段、12段くらいまであるようですが、

4段がポピュラーなんじゃないかなと思います。

4段フェイザーをフィルターのグラフで表すとこんな感じです。

位相シフト回路は位相をずらすフィルターと捉えて、オールパスフィルターと呼ぶこともあります。

凹んでいる部分はちょうど180°になっていて打ち消されている部分ですね。

このフィルターがLFOで動くことにより位相が揺れる効果を得ているわけですね。

フェイザーがレスリースピーカーをうまく再現出来たかどうかは微妙ですが、

これはこれで1つのエフェクターとして受け入れられたというわけですね。

代表的なフェイザーエフェクター

MXR - M101 Phase90

はやり一番有名なのはMXR Phase 90でしょう。

多分最初に発売されたコンパクトエフェクターのフェイザーなんじゃないかなと思います。ちなみに4段フェイザーです。

MXR - M107 Phase100

こちらはPhase 100ですね。6段フェイザーだそうです。

MXR - M105 Phase45

ちなみに2段フェイザーのPhase 45もあります。

ELECTRO-HARMONIX - Nano Small Stone

エレハモのSmall Stoneというフェイザーもあったのですが、

今ではNanoという小さいバージョンしかないようですね。

EARTHQUAKER DEVICES - Pyramids Stereo Flange Device
Chase Bliss Audio - Wombtone MkII

などなど、最近のフェイザーにはおもしろそうなものがありますね。

まとめ

・フェイザーは位相シフト回路をLFOで揺らすことによりレスリースピーカーのような効果を生み出す。

・位相シフト回路は偶数段で用いられる。

こんなところです。

次回はコーラス/フランジャーについて書いていこうと思います。

と思いましたがまずはフランジャーから

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