PR

Moog – Moogerfooger Effects Plugin Bundleについて

plugin
plugin
記事内に広告が含まれています。

今回はMoogの「Moogerfooger Effects Plugin Bundle」について書いていこうと思います。

Moogerfooger Effects Plugin Bundle

前はMoogerfoogerシリーズというエフェクターがあったわけですがそれがいつの間にかディスコンとなりまして、

それがプラグインとして復活したのがこのMoogerfooger Effects Plugin Bundleです。

内容は

MF-101S Lowpass Filter

MF-102S RingMod

MF-103S 12 Stage Phaser

MF-104S Analog Delay

MF-105S MuRF(ステップフィルター)

MF-107S Freqbox(オシレーター)

MF-108S Cluster Flux(コーラス/フランジャー)

MF-109S Saturator(プラグインのみ)

の8つが入っています。

当時から4万〜8万円で売られていてとても高価でした。

いつかは揃えたいと思っていたのですがいつの間にか廃盤に。

ですがプラグインという形で復刻され使用できることとなりとてもありがたいですね。

ということで順番にみていきましょう。今回のバイパス↓

まず共通の項目ですが、右上のCVを押すとパラメーターを操作する画面が出てきます。

これによりパラメーターをオートメーション等で操作しやすくなるという実機と似たようなことができるようになります。(実機はLFOなどを接続できる)

選択はこの通りでDCが通常のインサートとなります。

Bipolarは通常だと+4に設定するとそのまま0〜+4ですが、これをオンにすると-2〜+2の範囲を指定するようになります。

DCの場合はどのみちオートメーションで動かすことになるのであまり意味がないと思います。(実質半分になるだけ)

Side Chainは外部信号をトリガーにする場合でステレオのどちらかを選択する方式です。

Side Chainの時はBipolarで挙動が変わるみたいですね。

Envelopは入力信号のレベルに反応するモードです。

また、LFOやENVELOPに関してはこちらを参考にしてみてください。

MF-101S Lowpass Filter

↑デフォルト

まず右からみていきます。

CUTOFFでフィルターの帯域を決め、POLEスイッチでフィルターをどれだけ通るかを決めます。

2-POLEで半分通過し、4-POLEで完全に通過するそうです。

↑4-POLE

RESONANCEはフィルターを通す回数を設定します。

10に近いあたりだと発振して音が出てきます。

↑RESONANCE 5
↑RESONANCE 9(音量注意)

ENVELOPは入力信号のレベルに反応してCUTOFF周波数を高くします。(レベルが下がると周波数が低くなります)

FOLLOW RATEでENVELOPEの動く速さを決めます。大体こんな感じにすると動作が分かりやすいかなと思います。↓

↑ENVELOPE AMOUNT 8

プリセット

ちょっとだけプリセットを試してみましょう。(全体的に音量注意です)

↑Fuzzy Overtones
↑Instant Funk(音量注意)
↑Songbirds

なかなか強烈なフィルター効果が得られますね。

MF-102S RingMod

↑デフォルト

こちらはリングモジュレーターですね。

↑リングモジュレーターの仕組みについてはこちらをどうぞ

右のMODULATORにあるFREQUENCYで音量を上下させる速さを調節します。

LOで下の方につまみを回すとトレモロとして使えますね。

そこからつまみを上げていくと音が崩れていきリングモジュレーターとなります。

↑LO 20
↑HI 1K

LFOはこのFREQUENCYにかかっていてトレモロの時に使うと分かりやすいのですが音量の上下するスピードが速くなったり遅くなったりと周期的に変化するようになっています。

↑LFOが矩形波の時
↑LFOが正弦波の時

これを使ってかなり強烈な音を作ることができます。

↑LFOを速くした時
↑MODULATORをHIにしたとき

プリセット

プリセットを試してみます。

↑1936 Computer
↑Harmony Machine
↑Radio Talk
↑Radio Talk MIX 10
↑Slow Leslie

強烈な変調から緩やかなトレモロまでの割と幅広い音を作ることができますね。

こちらは実は実機を持っているのでよければこちらを参照してみてください。

↑期間限定で生産されていた白バージョンです

MF-103S 12 Stage Phaser

↑デフォルト

6段または12段のフェイザーです。

↑フェイザーについてはこちら

12段にするとこんな感じ↓

↑12-STAGE

SWEEPでフィルターの周波数をコントロールします。

↑SWEEP 0
↑SWEEP 10

RESONANCEはフィルターの鋭さを決めます。

↑RESONANCE 0
↑RESONANCE 10

左のLFOはSWEEPにかかっています。

↑LFO AMOUNT 0
↑LFO AMOUNT STUN
↑LFO AMOUNT KILL

HIにするとLFOの速さが上がります。

↑LFO HI
↑LFO HI 250

プリセット

それではいくつかプリセットを試していきます。

↑1977 Disco Brass
↑Acoustic Phaser
↑Deep Phaser
↑Oxygene

自分で適当にパラメーターを振ってみました。

なかなかえぐめな音のフェイザーですね。

MF-104S Analog Delay

↑デフォルト

まず、DELAYのTIMEとFEEDBACKでディレイの長さとリピート数を決めるのは普通のディレイと同様です。

ディレイタイムはSHORTとLONGで大まかに分けられています。

↑SHORT
↑LONG

また、右上の設定ボタンでディレイの大まかな設定を変えることができます。

今回はTONEとFEEDBACKモードを変更してみます。(設定は上のLONGと同じです)

↑TONE ANALOG
↑TONE MODERN
↑FEEDBACK LEGACY(TONEはLEGACY)

TIMEを短く、FEEDBACKを多くすると発振します。(音が大きいので音源は省略します)

右のLFOはDELAYのTIMEにかかっています。

↑LFO sine
↑LFO sawtooth
↑LFO random

ディレイタイムを動かすことでディレイ音のピッチを揺らすことができます。

プリセット

それではプリセットを試していきます。

↑Another World
↑Hugh's Chorus
↑Slow Dancing
↑Walking On Moons

上のHugh's Chorusと大体同じですがコーラスの設定をしてみました。

なかなか綺麗な音をしていますね。

MF-105S MuRF

↑デフォルト

シーケンサーでフィルターを開閉させるステップフィルターですね。

シーケンサーの設定はPATTERN1以外の時に右上の歯車ボタンを押すことで設定することができます。

↑PATTERN 2

これは左から右に順番にRATEのテンポを4部音符として一つの●を8分音符として左から右に動いていき、

光っている帯域のフィルターが動作するという仕組みになっているみたいです。

暗い色になっているところが休符で黒いまるのところまでで折り返しをします。

折り返しのタイミングはフィルターごとに設定できます。

↑200のみ2拍で折り返すので1Kと同時にフィルターが開く

こうすると分かりやすいかもしれません。

↑1拍目と3拍目に8部音符が二つ
↑1拍目に8部音符が二つを2分で繰り返す

上二つは同様に動作するわけですね。

そして中央下のFILTERでフィルターの開くレベルの上限を設定します。

↑200のフィルターを大体半分に

左のENVELOPで各フィルターの開き方を調整します。

このENVELOPはつまみの位置によってこのような形になるそうです。

↑マニュアルより
↑ENVELOP 4
↑ENVELOP 0
↑ENVELOP 6
↑ENVELOP 10

LFOスイッチをオンにするとフィルターにLFOをかけることができます。

↑LFO/SWEEPがLFOのRATE、LFO AMTがLFOのDEPTHとして動作する

LFOがOFFの時、LFO/SWEEPはFILTERのつまみに直接かかるようになり、このLFO/SWEEPを上下させることでFILTERのつまみを上下させたのと同様の効果が得られます。

また、FREQをBASSにするとFILTERの帯域が下にシフトします。

↑BASSのPATTERN 2

あとはENVELOPのPEAKS0、MODEを2種類から変えられるようですね。

↑ENVELOP PEAKS PRONOUNCED
↑ENVELOP MODE ALTERNATE

プリセット

それではプリセットを試していきます。

↑Beat Box
↑Computer Incantations
↑Shape-Shifter
↑Video-Vocoder
↑Whispering Grass

MF-107S Freqbox

↑デフォルト

入力音に反応するオシレーターです。

まず左のVCOにあるFREQ.でオシレーターの周波数を、WAVEFORMで波形を決めます。

↑FREQ. 6 sine
↑FREQ. 6 sawtooth
↑FREQ. 6 square
↑FREQ. 6 pulse

SYNCボタンでオシレーターを入力音でハードシンクさせることができます。

↑FREQ. 6 sawtooth SYNC

ENV. AMOUNTで入力音のレベルに反応して音程を下げたり上げたりできます。

↑FREQ. 6 sawtooth ENV. AMOUNT -10
↑FREQ. 6 sawtooth ENV. AMOUNT 10

FM. AMOUNTでFM変調の度合いを設定します。

↑FREQ. 6 sawtooth FM. AMOUNT 5
↑FREQ. 6 sawtooth FM. AMOUNT 10

その他ステレオ/モノラルやエンベロープの対象を変えることができます。

プリセット

それでは例によってプリセットを試していきます。(音量注意です)

↑Drone
↑FM Gongs
↑Shredder(音量注意)
↑Snare Gate Blast(かなり音量注意)

なかなか強烈な音を作ることができますね。

MF-108S Cluster Flux

↑デフォルト

コーラス/フランジャーですね。左のDELAYでTIME(ディレイタイム)とFEEDBACK(フィードバック量)を操作します。

コーラス/フランジャーについてはこちらを参考にしてみてください↓

RANGEは短いディレイタイム(FRANGE)と長いディレイタイム(CHORUS)ですね。

↑FRANGE TIME 10
↑FRANGE TIME 0

FEEDBACKは負の値にすることも可能でおそらくマイナスにすると位相が逆になるものと思われます。

↑FEEDBACK -3

右ではLFOの設定を行います。右上のノブは波形の種類ですね。

↑LFO sine
↑LFO square
↑LFO sawtooth
↑LFO random

CHORUSでも同様に試してみます。

↑CHORUS LFO sine
↑CHORUS LFO square
↑CHORUS LFO sawtooth
↑CHORUS LFO random

RATEはLFOの周期の速さですね。

↑LFO RATE 0.5
↑LFO RATE 50

AMOUNTでLFOの振幅幅の調整ですね。

↑LFO AMOUNT 0
↑LFO AMOUNT 10

その他設定画面ではディレイタイプやトーンの設定等ができます。

TYPEとTONEだけ変えてみます。

↑TYPE PING-PONG(表の設定はデフォルトの状態)
↑TONE MODERN(表の設定はデフォルトの状態)

プリセット

それではプリセットを試していきます。

↑1982 Chorus
↑Buttersnaps
↑Classic Chorus
↑Flanger Danger
↑Liquid Light Show
↑Two Tape Flange
↑Vibrato

綺麗なコーラス音ですね。

MF-109S Saturator

こちらは実機は存在していないプラグインオリジナルのモジュールです。

入力音のレベルに反応するタイプのサチュレーターですね。

ENVELOPEで入力音のレベルに対して歪みを増やす度合いを決めます。

要は強い入力に強い歪みが付加されるようになるということですね。

マイナスにすると逆に強い信号に歪みが付加されなくなります。

FOLLOW RATEはENVELOPEの動く速さを決めるようです。

↑ENVELOPE AMOUNT 6
↑ENVELOPE AMOUNT -6

SENSITIVITYは入力音に対する感度ですね。

上げれば小さいレベルの信号でも歪みが付与されやすく、下げれば付与されにくくなります。

↑ENVELOPE AMOUNT 6 SENSITIVITY 6
↑ENVELOPE AMOUNT 6 SENSITIVITY -6

右のNOISEでは付与するノイズをコントロールします。

まず右下のENV. AMOUNTで入力レベルに応じるノイズの量を設定します。

↑ENV. AMOUNT 10
↑ENV. AMOUNT -10

この値はマイナスにした時もプラスにした時も同様にノイズが発生するようですが、これはDCを使うときに役に立つようです。

↑こうするとN.ENV AMTのオートメーションを上げたときにノイズが下がるように設定できる

TONEでノイズの高域成分を減衰させることができます。

↑TONE 5
↑TONE 0

WHITE/REDボタンでノイズの種類を変えることができます。

↑WHITE

その他設定画面でTONEの種類を変えることができたりします。

試してみます。

↑BANDPASS
↑NOTCH
↑HIGHPASS

パラメーターはこんなところでしょうか。

プリセット

プリセットを試していきます。

↑Acoustic Diesel
↑Conga Fuzz
↑Dust Bunny
↑Old Moog Tape

まとめ

さすがMoogだけあってどれも音が太いですね。

このシリーズは昔自分が実機を欲しいなと思っていたものなんですね。

特に気になっていたのはMF-108S Cluster Fluxだったのですが、プラグインのコーラスもとても綺麗でとてもいい音だと思いました。

できれば実機の再生産をお願いしたいところですね。

あとできればプラグインに限定白バージョンのスキンも実装して欲しいです

バラ売りもあります。

2つまたは4つを選べるバンドルもあります。

今月のプラグインセール情報をまとめてみました。
よかったら見ていってください。

もしよろしければこの記事に値段を付けてください

コメント

タイトルとURLをコピーしました